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1930年頃
イギリス・ヨークシャーにある酪農共同体
で働く若き開業獣医ジェイムズ・ヘリオットは実在の人物です。
冬になれば家の中まで氷が張る寒さの中、
お湯もない場所でワイシャツの腕をまくり
濡れた敷石に横倒しに這いつくばり、何時間も
豚や羊や牛の分娩を補助するのです。
抗生物質が使われる前なので
今の日本からは到底想像できない環境です。
この本は「動物物語」という題名がついていて
個性的な動物たちも出てきますが
本当の主役は
それ以上に個性的な牧場主や飼い主です。
彼らは昼夜かまわずヘリオットを呼び出し
重労働と、難題を吹っかけます
大金持ちや、貧乏な農場主、成り上がり、老若男女。
彼らに悪気はなく
若いヘリオットはそんな素朴な村人たちに翻弄されつつも
時にささやかに楽しみ
しみじみと感じ入るのです
そんな10話の心温まる短編集なのです
最後のお話はちょうど今の時期にピッタリの
老いぼれ山羊さんと過ごしたクリスマスのお話がはいってます
彼は村人のことを大地の塩といいました
深いなあ・・・
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