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私が初めて触れた琉球は この本 のなかの琉球でした。
記憶が確かではないのですが
確か 父方の祖父が古本 屋で兄(3歳上)に買ったのだが
兄は推理小説に首っ丈でブンガクなんかには目 もくれやしなかったので
母が小学校3年の私に与えてくれたのだ。
(少し早くないかね ハハよ・・・。)
以来 私はこの本 を幾度も読み返し続けています
もらった本 はハードカバーで
今販売しているものと挿絵も違うものですが
その挿絵も大のお気に入りでした
今のように情報が溢れていないぶん
挿絵が世界のひとつでした
内容は神戸生まれの神戸育ちのふうちゃんは小学生の女の子
両親は沖縄出身で琉球料理店を営んでいる
やさしくて気のいい常連さんたちに囲まれ
明るく楽しい毎日を送っていたが
お父さんが心の病気になってしまう
原因は 戦争に関係があるらしい
ある日お店にやってきた
同じく両親が沖縄出身の知念少年は
何故かとても荒んでいた
ふうちゃんは疑問を抱き始める
みんな 神戸に住んでいるのに
沖縄の話をする時は天国のようにいう
でもお父さんの病気や 知念少年の心の荒れは
沖縄という言葉に反応するようにでてくる
沖縄には行ったことのないふうちゃん・・・
言葉も関西弁です。
沖縄ってなに?戦争ってどんなこと?
大人たちはあまり多くを語りたがりませんが
ふうちゃんは知る事を決意します。
ふうちゃんは情熱と鋭い感性で次々行動を起こしていきます。
次第に周りの人たちもそんなふうちゃんに影響をうけて変わって行きます
このお父さん、戦争の時に学生だったといいますから
この物語の舞台は1970年代中盤〜後半ぐらいの神戸でしょうか?
まだ沖縄復帰から間がない頃かとおもわれます。
この本 を読んだ頃 私は沖縄について知識や認識がまるでなく
物語のなかで語られる沖縄の風景や
聞いたことのない美味しそうな料理を
想像してどんなに素晴らしいことだろうとおもってました
この物語のなかでは
実に語りづらい複雑なことが 解りやすくココロをもって描かれています。
ゆえに
身を切られるように感じることさえありますが
やはりヒトをうごかすのは やはりココロで
ひとが傷つくのは愛するゆえですが その傷を癒すのもまた愛
生きていくことの素晴らしさがじんわり染みました。
私は出会うべくして出合った本 だと
今でも思っています。
去年の晩秋 作者の灰谷さんが永眠されました
生きることを語る
才能あふれる作家さんがまたひとりお亡くなりになり
残念でたまりません
ご冥福をお祈りいたします
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