物心ついた時から絵を描くことが好きでした。
とにかくやたらと絵を描いていた。
祖父と父が絵描きだったから、血のなせる業か?なんて思う。
祖父はそれなりに絵で生活できた画家でしたが、
父に至っては売れない絵描きでした。
絵描きは売れないと大変です。
そこらへんをよく知っているので、
それを生業として選ぶことをしないできましたが、
本心は、絵を描いて、それだけで生きていけたら、
どんなに幸せだろうかと、思う時があります。
なんどか、試みようともしましたが、
邁進できず、引き戻されます。
だもんだから、おばあちゃんになってから、
好きな絵を好きなだけ描くことを、
やっと許される時が来るだろうか…と
一縷の希望を後に託すばかりでした。
娘がおなかに入っている頃、
突然、縫いものに開眼しました。
息子がおなかに入っている頃、
縫い物を仕事としたいと思い始めました。
縫物は生んでくれた母が仕事にしていました。
この母とは幼い頃に別れたきりなので、
不思議な気持ちがします。
絵を描くことが父から受け継いだ血なら、
裁縫は母から受け継いだ血なんだなぁ。
最近は布の上に糸で、絵を描くように刺繍するのが、
楽しくてなりません。
父からもらったものと、母からもらったものが融合しているよう。
これが私の絵。

天使を描いたもの。
初個展で売れてしまって手元にはありませんが、
自分で好きなもの。
これは縫い物を始めた頃に刺繍したもの。

糸で線を縫い縫いしてから、
染料絵の具で色をつけました。
もちろん、まだまだ思うように出来ませんが、
今は絵を描くように刺繍することが
自分にぴったりの表現方法だと、
思えるようになってきました。
つくる仕事として、この道を、今度こそ邁進するのだ。と、
心に決め始めた今日この頃です。
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