絵と裁縫 [つくる]
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  版木・アンティークの話

  絵と裁縫


 
カレン族シルバーについて その1


たべもの
text by waka
物心ついた時から絵を描くことが好きでした。
とにかくやたらと絵を描いていた。
祖父と父が絵描きだったから、血のなせる業か?なんて思う。

祖父はそれなりに絵で生活できた画家でしたが、
父に至っては売れない絵描きでした。

絵描きは売れないと大変です。
そこらへんをよく知っているので、
それを生業として選ぶことをしないできましたが、
本心は、絵を描いて、それだけで生きていけたら、
どんなに幸せだろうかと、思う時があります。
なんどか、試みようともしましたが、
邁進できず、引き戻されます。

だもんだから、おばあちゃんになってから、
好きな絵を好きなだけ描くことを、
やっと許される時が来るだろうか…と
一縷の希望を後に託すばかりでした。

娘がおなかに入っている頃、
突然、縫いものに開眼しました。
息子がおなかに入っている頃、
縫い物を仕事としたいと思い始めました。
縫物は生んでくれた母が仕事にしていました。
この母とは幼い頃に別れたきりなので、
不思議な気持ちがします。

絵を描くことが父から受け継いだ血なら、
裁縫は母から受け継いだ血なんだなぁ。

最近は布の上に糸で、絵を描くように刺繍するのが、
楽しくてなりません。
父からもらったものと、母からもらったものが融合しているよう。

これが私の絵。



天使を描いたもの。
初個展で売れてしまって手元にはありませんが、
自分で好きなもの。

これは縫い物を始めた頃に刺繍したもの。



糸で線を縫い縫いしてから、
染料絵の具で色をつけました。

もちろん、まだまだ思うように出来ませんが、
今は絵を描くように刺繍することが
自分にぴったりの表現方法だと、
思えるようになってきました。
つくる仕事として、この道を、今度こそ邁進するのだ。と、
心に決め始めた今日この頃です。


2006年03月15日ブログより抜粋
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