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モンゴル岩塩噺 [たべもの考]
text by -shulan-
え〜、世の中、健康ブームでございまして、
よく「塩分の摂り過ぎは体に悪い」なんてことを申します。
そうは言っても、塩というのは昔から人間の生活には欠かせないものでして、
塩にまつわる言い回しがたくさんございます。
「塩」に「梅」と書いて、「いい塩梅」。
「手塩にかけた計画書が塩漬けになっちまった」なんてね。
まぁいずれはこの私も「あの人は地の塩だね」てなことを
言われてみたいものでございますね。
え?何?「ムリムリ」?…って、アナタ、「敵に塩を送る」って言葉をご存じない?
人類皆兄弟。お互い、励ましあい、助け合って生きなきゃ。
え?「清めの塩なら撒いてやる」?
……いやはや、とんだ塩っぱいお客様がいたもんでございます。

とまあ、そんなわけで、塩のお話。
私がいつものようにネットの海をさまよっておりましたら、
おもしろそうな会合所を見つけました。
「ごめんよっ」ガラガラッと、中に入ってみましたらば、
まあ、塩辛いものが大好きという人たちが集まって、
やれネパール紅塩だ、地元の醤油だ、いやいやしょっつるだ、
と自慢の塩を持ち寄って塩談義してるじゃありませんか。たまげましたね。

で、そこでお知り合いになった方から教えてもらったのが、
モンゴル岩塩。

氷砂糖みたいな塩なんですよ。

水晶みたいに透き通った塩のかたまりをよくよく見てみますと、
んん?ところどころ何やら黒っぽいものが入っている。
何だこのゴミみてえのは!とパッケージを裏っ返して見てみますと、
何々?「古代の海藻などが封じ込められたもので無害です」。
ふ〜ん、そんなもんかねえ。

釈然としないながらも、この塩。口に含みますと、塩でありながら、
かすかな甘味があるんですね。うん。なかなかうまい。
ときどき、ジャリッとか言いますがね。古代の海藻が。
栄養があっていいや、なんて。それもご愛嬌。


聞くところによりますと、岩塩は陸で採れるので陸のもの(肉料理)に、
海水塩は海から採れるので海のもの(魚料理)に合うそうでございます。

ここはひとつ、モンゴル岩塩でもって上等なラムステーキなんぞ焼いて
食べたいもんだね、え?……なんつってヨダレが垂れてきたりして。

と思ったら、いや待てよ、岩塩も元はといえば海の産物なんじゃねえか?
岩塩も海のものなら、やっぱり、魚が合うんじゃないのかねえ?え?
そしたら陸のものは何をつけて食えばいいんだい?岩かい?
…なんつって、考えはじめますと、だんだんわけがわからなくなって参ります。

塩味も考え事も、何事もほどほど、塩梅が大切なようで。


以上、いつまでもオチがつかない、お噺でした。
ごきげんよう。
2006年01月30日ブログより抜粋
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